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在宅経管栄養法

*IVHが抜けた今、カロリー・水分補給に気をつけています。*
*エンシュアの間に 昼間 アルカリ飲料を250ml×2回 *
*夜間 アルカリ飲料を50〜60ml/hの速度で朝まで 持続注入しています。*
*IVHがないためエンシュア4缶1000`i+アルカリ飲料200`i程度*

1200`iは、体重が ベストな状態(太らない・痩せない)を 観て決められました。
本人が 消化できる量・胃に負担がかからないようにしています。

必要カロリーは、大島分類1の重症児(ねたきり)を参考にしています。
それから、現在の状態(人工呼吸器の使用)を考慮してカロリーの増減を行っています。
呼吸の改善により必要カロリーは、少なくなります。

現在は、使用していませんが IVHを使用していた時は、
経管栄養と高カロリー輸液の合計カロリーを計算して決めています。
経管栄養がメイン」で「高カロリー輸液が取れなかった必要カロリーの補助」になります。

*医師だけでなく 栄養士さんからのアドバイスも重要です。*
*食品の組み合わせにより
 バランスよく栄養が取れます。*

カロリーと蛋白質の比も重要で患者さんの病態や状態により、より有効に蛋白質を体内利用できる比があります。
NPC/N比(ノンプロテインカロリー/窒素比)
日本人は欧米人に比べ体質的にあまり多くの脂肪を消化吸収する能力が低く 栄養所要量でも
糖質エネルギー比は50〜60%
脂肪エネルギー比は25〜30% (成人は20〜25%,乳幼児30〜45%)
などから

みほの場合
エンシュア4缶(1000ml)で

カロリー 1000Kcal
水分  約 800g
たんぱく    35g(エネルギー比14%)
脂肪        35g(エネルギー比31.5%)
糖質       137g(エネルギー比55%)
Ca         520mg
Fe         9.0mg
Zn        15.0mg
他にポカリスウェット500ml程
脂質の取りすぎや、糖分の取りすぎの問題、不足成分の問題


写真右から エンシュア・リキッド、F2α(エスエス)、OS-1(大塚)

みほの栄養成分の見直し



エンシュア2缶と F2(エスエス製薬)
エンシュア2缶(500ml)F2 2本(400ml)では

総投与量900ml

カロリー   900Kcal
水分   約740g
たんぱく   37.5g(エネルギー比17%)
脂肪       26.3g(エネルギー比26.3%)
糖質     129g(エネルギー比57.3%)
Ca          440mg
Fe          6.9mg
Zn          8.3mg

これに 経口補水液 OS-1 500ml  (大塚製薬)
OS-1は、500ml. 200ml ゼリータイプ200mlがあります。


ヤクルトなどの乳酸菌飲料 1本/日

この組み合わせだと
1)エネルギー比はエンシュア単体よりはベスト
2)多かった脂肪比が下がります。
3)少し投与量、カロリーが減るため、他の補水が可能なので 牛乳・野菜ジュースなどで補給
4)脂肪エネルギー比が下がる分どうしても糖質比が上がりますので 他の補水の糖質は注意が必要です。
5)エンシュア単体だと蛋白質量が少し低いのが 少し改善されます。
6)ミネラルの部分ではCa,Feの不足はかえって出てしまいました。牛乳・プルーンジュースなどで・・・
7)Znの摂取量が大人なみでしたが改善されます。
8)F2は「食品」扱いの経腸栄養剤です。

ヤクルトなどの 乳酸菌飲料 F2αのオリゴ糖、食物繊維が 腸の整腸作用があります。
ヤクルト菌(乳酸桿菌)は取り続けると確かに腸内細菌叢に良いようです。その免疫に関係している臓器が
「腸」でその「腸粘膜」の活性化により免疫能が高まると・・言われています。
まだ分からないことは多いのですが、免疫力を高める=腸粘膜の活性化は注目されはじめています。